自由を選ぶ力、17の選択肢

取り組みの概要

研究の概要

研究課題:「盛岡広域地方創生SDGs登録等制度の構築に係る調査研究
研究代表:岩手県立大学 教授・博士(農学) 新田義修
共同研究者:盛岡市都市戦略室 主事 清水友博様・納税課 主査 畑澤 巧様

本研究は、“自由を選ぶ力、17の選択肢”をキーワードとして、SDGsを原動力として地方創生を推進し、地域の活性化を図ることで、若年層の流出を抑制するための諸課題を検討した。SDGsの取組は、盛岡市による「三井住友海上火災保険株式会社との「SDGsの推進」に関する連携協定の締結(令和5年4月5日)」により示された4項目に注目して進められてきた。

  1. SDGsの普及啓発に関すること
  2. 市が実施するSDGsの推進に係る取組の支援に関すること
  3. SDGsの推進に係る地域企業等への情報の提供及び情報交換に関すること
  4. その他、SDGsの推進に必要と認められること

これに対して、岩手県立大学地域協同研究として、「盛岡広域地方創生SDGs登録等制度の構築に係る調査研究」を研究課題に設定し、令和4年度までに以下の3つを実施した。

第1に、自治体及び地域事業者のSDGs達成に向けた取組の見える化として、令和4年度の前半では、解決すべき課題の解消方法について検討を行った。さらに、年度後半では令和6年度の実施に向けた主に岩手町、矢巾町を含む8市町としての取組を行うことへの合意を得ることができた。

第2に、地域事業者のSDGs達成に向けた取組を見える化し、登録/認定制度を通じて幅広い地域事業者の参画を促し、SDGs達成に取り組む主体の裾野を拡大するため、先行事例を相模原市(神奈川県)として盛岡市との比較を行った。

第3に、盛岡広域8市町による「地方創生SDGs登録等」利用による方向性として、①「宣言」②「登録」③「認証」のうち、①及び②を先行して取り組むことを提案した。

以上を踏まえて、令和5年度は、これまで検討してきたSDGsに関わる情報発信を行うべく、ホームページの作成に取り組んだ。この中で、盛岡市で活躍する人材を輩出する企業を3社取り上げた。

  1. 鈴木有彩様『「地球環境に配慮しながらインフラを支える」点に惹かれて』盛岡ガス株式会社
  2. 石井大生様『希望した「人と関わる仕事」で自分の変化や成長を実感』白石食品工業株式会社
  3. 齋藤 樹様『日々の仕事を通じて「子どもたちが笑える未来」をつくりたい』川上塗装工業株式会社

この他、参加組織一覧には、“自由を選ぶ力、17の選択肢”として諸活動に取り組む事例を紹介した。今後も参加組織を順次増やし、SDGsを原動力として地方創生を推進し、地域の活性化を図ることに取り組んで参ります。

令和6年2月
岩手県立大学 総合政策学部
教授・博士(農学)新田 義修

出典

盛岡市「三井住友海上火災保険株式会社との「SDGsの推進」に関する連携協定の締結」(令和5年4月5日)
https://www.city.morioka.iwate.jp/shisei/machizukuri/1022552/1042483.html