自由を選ぶ力、17の選択肢

白石食品工業株式会社

事例紹介2023年12月18日

希望した「人と関わる仕事」で自分の変化や成長を実感

白石食品工業株式会社 人事総務部
石井大生(いしい だいき)さん
(2018年4月入社・新卒)

「社員の力になれた」がやりがいに

今の会社を志望した理由はいくつかあります。ひとつは、小学生サッカー大会を主催するなど地域のスポーツに関わっていること。私は小学2年生から卓球を始め、以来ずっと生活の中心に卓球というスポーツがあったので、地元岩手県でスポーツを支援する企業を希望していました。また、高校・大学の学食でシライシパンを頻繁に購入しており身近な企業だったこと、求人票の職種が総務部で、「人と関わる仕事をしたい」という自分の希望に合致していたことも理由です。

仕事の内容は主に従業員のサポートで、具体的には労務管理や就業規則の通知、海外実習生の支援、電話・来客応対などを行なっています。特に多いのが、ミャンマーからの海外実習生への対応。現在当社には約70名おり、そのうち盛岡工場に勤務している約40名を対象に、アパートの契約から退去までの手続き、病院の付き添い、職場の責任者との仲介など、仕事・生活両面のサポートをしています。大変な反面、「ありがとう」と感謝されることが多いので、素直に嬉しいと感じます。また、就業環境の改善などで「社員の力になれた」と感じることもあり、それが仕事のやりがいにつながっています。

多様なSDGsの取り組みを、誇りに感じる

もうひとつ、うちの会社を志望した理由に、「地元の食材を商品に多く取り入れていること」もあります。これは実はSDGsにつながる取り組みであることを、あとで知りました。それまでSDGsを身近に感じることがなかったのですが、勉強すると、ほかにも自社のさまざまな取り組みがそれにつながっていることがわかりました。例えば、余剰生産のパンのアウトレットショップでの販売や家畜の飼料などへの活用、配達トラックの台数の集約、商談のオンライン化、バイオマスインキを使ったパッケージ等々。このように多方面で持続可能な社会の実現に貢献していると考えると、自社を誇りに感じます。

こうしたSDGsの取り組みのなかで私自身が関わったのは、育児休暇の取得です。昨年秋から休暇を取得する男性社員が増え始めたので、「子どもが生まれたら自分も」と思っていましたが、いざ生まれると「他の社員に迷惑をかけるのでは」と迷ってしまって。でも直属の上司から勧められ、今年6月に10日間取得。お風呂に入れたりオムツを替えるなどひととおりの世話をしたことで育児の負担の大きさを知り、貴重な経験になりました。

様々なコラボによる商品開発・販売が特長

ところで、人と関わる仕事を希望していたのは、私の学生生活に関係があります。私は小学校を卒業後、卓球に集中できる環境を求めて県内各地を転々としました。そのため「地元の友人」という存在がいなかったのですが、その代わりに進学した先々でゼロから新しい人間関係を築き、また全国大会などを通じて県外に友人ができました。そうしたなかで「人とのつきあいっていいものだな」と感じるようになり、社会に出てもいろいろな人と関わりたいと思ったのです。

いろいろな人と関わると、いろいろな考え方を知り、時にはそれを自分に取り入れることができます。私は入社してから関わる方が増えているので、その分視野も広がって、自分の変化や成長を感じることがあります。

当社は、高校生や企業、県などの自治体とのコラボレーションによる商品開発・販売に取り組んでいます。このように仕事を通じて社外の人たちとの関わりがある点も、うちの会社の魅力。多くの人との関わりを通じて自分を成長させたいと考えている方にぴったりの企業だと思います。