自由を選ぶ力、17の選択肢

川上塗装工業株式会社

事例紹介2023年12月18日

日々の仕事を通じて「子どもたちが笑える未来」をつくりたい

川上塗装工業株式会社 工事部
齋藤 樹(さいとう たつき)さん
(2018年4月入社・新卒)

自分で工夫しながら「塗り残し」をチェック

農業高校に通っていましたが、就職活動中に家に入ってきた弊社のチラシを見て、塗装以外にも幅広い仕事をしていることに興味を抱き、今の会社への就職を希望しました。入社後は塗装を行う工事部に配属され、すぐに先輩と一緒に現場へ。その場で教えてもらいながら仕事を覚えていく、という感じでした。最初にやった作業のことは、今でも覚えています。屋根塗装の現場で、屋根にたまった雨水を風散機で吹き飛ばしてから塗装作業へ。実はそれまで先輩の仕事の様子を見て「自分もうまく塗れるだろう」と思っていたのですが、実際はとても難しくて、きれいに塗ることができませんでした。

「塗装」と聞くと“塗る作業”だけをイメージするかもしれませんが、その前に、建物を洗浄したりサビを除去するなど「下地調整」という作業があります。体力が必要な作業で、建物を長持ちさせるためには「塗る」よりも重要な仕事だと社長や先輩たちから教えてもらいました。見えなくなってしまう場所にこそ丁寧な作業をすることで耐久性が変わるので塗装の仕事は奥が深いと思います。
塗装を2年間やったあと、大工部門に異動になりそこで2年間働き、再び塗装の仕事に戻って約1年半。一人で現場をまかせてもらえるようになったのは、ここ半年くらいです。それまでは「塗り残し」などがあり、注意されたこともあります。そのたびに、「次はどうやったら失敗しないか」と考え、自分なりに工夫してきました。例えば、正面から見ただけでは状態がわからないこともあるので、いろいろな角度から見てチェックしたり。工夫してうまく塗れたときやお客さまから喜ばれたときには、とても嬉しく、やりがいを感じます。特にお客さまから「川上塗装さんは丁寧で仕事熱心だね」と声を掛けられたことは、忘れられないですね。

ふだんの仕事を通じてSDGsに貢献できる

弊社は以前から「塗装でまちつくろう」をスローガンに掲げていて、3年ほど前からSDGsの目標達成に向けて取り組むようになりました。代表的な取り組みが、「ホワイトルーフプロジェクト」。学童保育所など子どもたちが集まる建物の屋根に、断熱性能がある塗料「ガイナ」を塗装しています。室内に入る熱を遮断する効果があるので、子どもたちが涼しく快適に過ごせる環境を提供しています。また、エアコンの運転時間が減るので省エネとなり、温暖化対策にも貢献します。これまで盛岡市内3箇所の学童保育所を手掛け、私も地域の人たちや子どもたちと一緒に塗装をしました。このような地域との関わりは貴重な機会でしたし、何より子どもたちが楽しそうに作業する様子を見て、私まで楽しくなりました。

もうひとつ私が関わっているのが、地域から不要になったタオル等を集めて福祉作業所に裁断してもらい、できたウエス(工業用ぞうきん)を仕事で使う「リンクアップウエス」の活動です。ウエスは現場で頻繁に使っていますし、活動当初は、現場のご家庭からタオル等を預かることもありました。このようにふだんの仕事を通じてSDGsに貢献できる点は、うちの会社の魅力のひとつだと思います。

仕事と趣味、子育ての両立が可能

こうしたSDGsの取り組みの背景には、社長の「子どもたちが笑える未来をつくりたい」という想いがあり、私もそれに共感しています。今後はもっと塗装に関する技術や知識を高め、会社の取り組みに貢献したいです。

うちの会社の先輩たちは優しい人たちばかりで、残業もほとんどありません。おかげで平日の夜には、チームを組んでいる友人たちと趣味のバスケットボールを楽しんでいます。仕事と趣味を両立させたい人には、働きやすい会社だと思います。また、社長も先輩も小さい子どもがいるので「お互い様」と協力し合っていて、子育てもしやすそうだなと思います。塗装だけでなく屋根板金や大工仕事も手掛けているので、それらの仕事に興味がある人にもお勧めです。